Dの石は砕けない

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障害者雇用

障害者雇用で働かせていただいてます、D石です。昨日ふざけすぎたので今日は障害者雇用がどのようなものなのかを自分の体験を交えつつ真面目にお話したいと思います。

 

障害者雇用とは文字通り障害者枠での雇用だね。一般の雇用と何が違うかというと、仕事内容、勤務時間、お給料や昇進のしやすさだよ。仕事内容は自分の能力や適性に合わせて配慮してもらえます。勤務時間も同様です。これらの融通がきく代わりにお給料は普通より下がります。しょうがないね。また昇進もあまり期待できません。一長一短といったところでしょうか。

 

障害者認定され障害者手帳を持っていても一般の雇用で働くこともできます。ほくも最初は健常者として働こうとして就活をしていた時期もありました。しかし何社か受けてもなかなか手応えを感じません。就活で苦労した人ならわかるかもしれないけど、自分が社会で価値のない人間に思えて自信がなくなってきます。そんな中一つ内定をいただいた会社がありました。が、明らかにブラックでした。最初の説明会では宗教勧誘のような空気を醸し出し面接を進めるに連れて残業代がでないこと、拘束時間が長いこともわかりました。結局選考は最後まで続け内定はもらったんですが、「この会社に入ったら飼い慣らされてしまう」と強く確信したため蹴りました。そして思いました。ブラックしか内定がもらえないのなら障害者雇用で選考を進めて少しでも地雷を避けよう、と。

 

また、こんな経験もあります。スーパーのお肉屋さんでバイトをしましたが上手くいきませんでした。まずマニュアルが覚えられない。この時点で致命的です。それでもなんとか周りの助けを受けながら頑張ります。しかし、そのバイトでは同時に二つ三つの作業を並行して行う必要がありました。しかもスピードも要されます。ぼくには無理でした。仕事ができなさすぎて年下のバイトに陰口を叩かれます。つらい。さらにそれはエスカレートして女性バイト全員が敵になりました。周りの人のミスもぼくになすりつけられます。上の人に相談したかったのですが、社員さんはいわゆるウェイで店長が元ヤンで怖すぎて相談できませんでした。職場でコミュケーションをとれる人間がいなくて自分がアスペであることを再認識しました。「周りは普通にできてるのに自分だけできないのは発達障害だから」と強く思うようになり、発達障害クリニックに相談しにいきました。あったこと全て話し精神的に限界であることを伝えると「そのバイト辞めろ。今すぐ辞めろ。今日にも辞めろ。」ドクターストップです。その日はシフトが入っていましたが辞めることだけ伝えそのまま辞めました。長くなったけど、このときから自分は健常者として働くのは難しいと考えていました。

 

これらの経験もあり、障害者雇用に対しては戸惑いはありませんでした。無理して健常者として働いて辛い思いをするより、自分のできることをして活躍できたほうが断然いいです。また障害者雇用のほうがプライベートを充実させることができるように感じました。健常者として働くことから「逃げる」という感覚も多少あったかど、逃げるが勝ちという言葉もあるしね。障害者雇用で働こうと決意してから就労支援センターに通い自分の適性を見極めたりインターンシップなどをしたりしました。ある程度目処がついたところで職安(ハロワ)に登録し今の職場を見つけ現在に至ります。施設に通ってから就職までは約一年でしたね。「こんなんやる必要あるか?」ってのもやらされたけど感謝しています。今でも三ヶ月に一回施設の人が職場に様子を見に来てくれます。

 

施設に通い自分の得意なこと、苦手なことがはっきりしました。そのため仕事を探すのに大変役立つ手掛かりになりました。ぼくは一つのことに集中できる仕事に向いていたようです。逆に、バイトの経験からもわかるようにいくつかの同時作業、臨機応変で行う仕事は向いていません。今の職場ではこれらの自分の適性を活かして仕事をさせていただいています。ぼくは今の自分の働きかたに悔いはありません。障害者年金も降りることになったので少しずつでもお金を貯めつつプライベートを充実させて生きていこうと思います。